ねりきりおはぎさくらもち

イラストレーターしてます。仏像や庭園を愛でている時、幸せ感じます。チワワの頭ちゃんはかわいい娘です。

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イイトコ見せたいのに、いつも抜けてます。 ... 続きを読む
本当に思い出深い
S先輩の葬儀。

伺いたいけど
学年が違うので知り合いもいない。

「わたしの行く場所じゃないな。」

「明日締め切りの仕事も間に合わなくなるし
じっと家で喪に服そう。」

「でも、ここで先輩に逢わないで
終わりにしたら後悔するかもな。」

いろんな考えを
何時間も何時間も
頭の中に駆け巡らせていたとき
葬儀1
ふと25年以上前の
ある日を思い出した。
葬儀2
S先輩があつをの誕生日に
プレゼントをくれるというので
近所の駅の喫茶店で待ち合わせとなった。

前の晩、夜中までかけて
イラストの仕事を仕上げ、
明日先輩と逢うのに
何を着て行こうかと
鏡と何時間も向き合っているうちに
寝落ち。

当日先輩を2時間ほど待たせてしまった。
(よく寝たなぁ。おい。)
という最悪のエピソード。
(当時は携帯なんて無かったですしね。言い訳ですけど。)
葬儀3
おもいっきり
呆れた顔で
でも許してくれた先輩。
葬儀4
やっぱり挨拶に行こう!
先輩と逢えるの
これで最後なんだもの!

思い立って
着替えて
頭にご飯あげて
コンビニ寄って
香典袋買って
駅まで走って
電車で一時間以上かかる斎場までの道のり。


こりゃ間に合わないかもな。

たぶん間に合いそうにないな。

もっと早くに家を出ればよかったな。

でも斎場まで走って向かえば
たとえ葬儀に間に合わなくても
なんとなく心が軽くなれる気がした。

走って走って
斎場に着くと
もう出棺の直前だった。

沢山のお見送りの方々を掻き分けて
斎場の方の案内で
焼香させていただけた。
(ほんとうに迷惑な飛び込み方だった。)
葬儀5
もっとイイこと先輩に言いたかったのに
「先輩、また遅れちゃいました。
すみません(涙)」
こんな挨拶しかできなかった。


たぶん先輩、
おもいっきり呆れた顔で
許してくれてるんだろうな。 
 
スクリーンショット 2018-07-29 12.19.43

なんとも
優しい先輩でした。


 
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